特定非営利活動法人
日本なわとびプロジェクト

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(3)栄養のとり方

 なわとびをするとき、跳び方に合わせて体をどう動かすのかを脳が決めます。脳の決定にしたがって、脳から神経を通して筋肉へ刺激を送ります。刺激を受けた筋肉は収縮して骨を動かします。こうした流れでなわとびは行われます。

 私たちの体に脳、神経、筋肉、骨があるから、なわとびができるのです。脳、神経、筋肉、骨はすべて細胞からできています。細胞はさらに、水、たんぱく質、脂質、炭水化物、カルシウム、ナトリウムなどの物質で作られています。このような体をつくる物質は、食事で栄養として体内に取り入れられます。

 “You are what you eat.” (あなたは食べたものでできている)ということわざは、体と食べ物の関係をよく表しています。

 でも、ちょっと待ってください。食べたものは体を作っているだけではありませんね。食べたものは、私たちが体を動かすためのエネルギー源でもあるのです。言いかえれば、「あなたは食べたもので動いている」のです。

 なわとびが上手になるには、丈夫でよく動く体をつくることが必要です。そのためには、体にとって必要な栄養を食事でとらないといけません。適切な食事の内容や量の目安は、農林水産省が紹介している『「食事バランスガイド」とは?』と『「食事バランスガイド」の料理グループ』を参考にするのが良いでしょう。


 

●「食事バランスガイド」とは?

 「食事バランスガイド」とは、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいのかを示したものです。

 図の右端を見てください。「何を」は料理の内容のことです。これは、「主食」、「副菜」、「主菜」、「牛乳・乳製品」、「果物」の5つの料理グループに分けられます。「何を」食べるかは、この5つの料理グループのすべてだということです。特にしっかり食べなければならないものは、「主食」、「副菜」、「主菜」です。


●「食事バランスガイド」の料理グループ

 1日に「どれだけ」食べるかは、それぞれの料理グループの前に示されている「5~7つ」や「5~6つ」といった数字で表されています。たとえば、主食は「5~7つ」とあります。この数字が1日にとる主食の量となります。

 たとえば、表のような食事をしたとしましょう。

 朝食、昼食、夕食の料理グループ別料理例とその量(つ)を記録します。そして、料理グループ別の1日の合計(つ)が基準を満たしているかを確認します。

 詳しい情報は、農林水産省のHPを見てください。

 なわとびをする体をつくりには、まずはバランスの良い食事をすることがたいせつです。


(資料)


湯浅景元(中京大学名誉教授)



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