地面を力強く蹴るとき、股(こ)関節(かんせつ)(太ももの付け根の関節)、ひざ関節、足(そく)関節(かんせつ)(足首の関節)を動かします。なぜなら、こういった関節のまわりには強い力を出すことができる筋肉があるからです。
でも、より高く跳ぶためには股関節・ひざ関節・足関節の運動だけでは十分ではありません。ジャンプの最後に地面から離れる足の指の運動も必要なのです。
足の指が行う主な運動は3つです。
1つ目は足の指を曲げる運動、2つ目は足の指を伸ばす運動、3つ目は足の指を横に広げる運動です。力強くジャンプするには足の指を曲げる運動がたいせつです。足の指を曲げる力が弱いと、力強く地面を蹴ることができません。
高くジャンプできように、足の指の筋肉を鍛える運動を行うようにしましょう。代表的な足の指のトレーニングを紹介します。
<タオルギャザー>
①タオルを広げて床に置く。
②タオルの端に足をのせる。
③2秒に1回のテンポで、足の指全体で力強くタオルを引き寄せる。
④これを5回繰り返す。これを1セットとする。
⑤足を入れ換えて②~④を繰り返す。
⑥左右の足の指で3~5セット行う。
<指先ウォーキング>
①足の指の腹の部分を床に着けて、5分間ウォーキングを行う。
足の指は痛めやすい部分です。無理に運動することをしないように注意しましょう。
湯浅景元(中京大学名誉教授)